水虫に感染した最初の日本人は?
坂本竜馬が水虫の始まり?
ブーツを好んだ坂本竜馬
水虫に感染した最初の日本人は坂本竜馬だという話があります。これは彼がブーツを愛用していたことに由来しているようです。
坂本竜馬は1836年生まれ。水虫とはそんなに新しい病気なのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。江戸時代に田んぼで仕事をしている人によく見られたという記録もあり、古来から日本にある病気です。
江戸時代当時は田んぼなど、水の中にいる虫に刺されて発症する病気だと考えられていたようです。
江戸時代が水虫の最古の記録でしょうか?
いえ、さらに古い記録があります。
水虫の記録は平安時代以前から
最も古い記録と考えられているのは平安時代です。平安時代の書物にすでに「水虫」という言葉が登場しています。
ただし、このときは手足の皮膚病をまとめて水虫と呼んでいたらしく、正確に水虫のみをさしていたわけではなかったようです。
水虫が認識されてきたのは江戸時代ごろからだったとされています。
ただ、平安時代、江戸時代ともに現代ほどの患者はいなかったようです。
当時の履物は草履などが主流。足を乾燥させやすい生活スタイルでした。
靴・靴下を常用する生活に変化したことで水虫患者が増加していったのではないかと考えられています。