水虫と似た間違えやすい皮膚病
7割水虫・3割皮膚病
足に水泡ができた、皮がむけてきた・・・そんな症状を見るとどうしても水虫と思ってしまいます。そしてその判断は大抵正しいです。
足の皮膚病の7割が水虫といわれています。かなりの確立なのでまず水虫を疑っても良いでしょう。
水虫薬を使って1ヶ月しても症状が改善しない、悪化した、3ヶ月使用していたのにすぐに再発したら別の皮膚病を疑いましょう。
水虫・たむしと間違えやすい皮膚病
アトピー性皮膚炎
アレルギー反応により皮膚に湿疹が出る病気。ひどいかゆみが出ることがあります。
貨幣状湿疹(かへいじょうしっしん)
円形の湿疹が、足や腕などにあらわれます。たむしとの見分けが難しい病気です。逆にたむしを貨幣状湿疹と誤診してステロイドを使うとたむしが悪化してしまうので要注意。
カンジダ症
真菌の一種であるカンジダの感染による病気です。小さな水疱、膿が見られ、かゆみがあります。水虫薬の成分はカンジダにも有効である場合が多いですが、特にラノコナゾール、アモロルフィンはカンジダにも有効な成分です。
汗疱(かんぽう)
手のひら・足の裏に小水疱ができる病気でかゆみを伴います。水泡型の水虫と間違えやすいです。感染症ではなく菌はいないので感染しません。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
手のひらと足の裏に水ぶくれが多数表れます。足の裏にできた場合、見た目で水虫と区別するのは困難です。
接触性皮膚炎(せっしょくせいひふえん=かぶれ)
何かに触れることで皮膚に炎症が出ている状態です。水虫薬が皮膚に合わない場合出ることもあります。かゆみがあり、皮膚がむける・水泡ができるなど水虫同様の反応が出ることがあります。(水虫も炎症を起こしていますから)
ダニ
ツメダニなどに刺されると、皮膚にかゆみを伴う赤い発疹ができます。
癜風(でんぷう)
癜風菌(マラセチア・ファーファー)という真菌が感染して起こる皮膚病です。背中・胸・頚・腕に淡褐色もしくは白っぽい斑点があらわれます。別名黒なまず。多くの場合かゆみはありません。春から夏に悪化増えます。