水虫はなぜかゆい?かゆみの原因と仕組み
かゆみは防御反応?
水虫で困り者なのかかゆみ。車の運転中にかゆく成りだすと、掻きたいけど足を動かせないし・・と困ったことに。靴を履いていると蒸れるから、菌が動き出したのかな?と何と無く思ってしまいます。
かゆみと菌の活動には関連がありますが、決してもぞもぞと皮膚の中で動いているためにかゆいわけではありません
かゆみの主な原因は免疫反応です。白癬菌が角質を溶かすために出す酵素などを免疫細胞が受け取ると、白癬菌を追い出そうと免疫反応がおこり、その過程でヒスタミンが分泌されます。
このヒスタミンがかゆみを引き起こします。かゆみとは、掻くことで異物をその部分から除去しようとする防御反応です。水虫の場合、もちろん掻いてはいけないのですが。
水虫薬の中にはかゆみ止めとして、ヒスタミンの分泌を抑える抗ヒスタミン薬を含むものもあります。
刺激やほかの細菌によるかゆみ
免疫反応以外にも、白癬菌の代謝物によって皮下の神経が刺激されることでかゆみが生じることも言われています。水虫によるダメージで皮がむけると、皮下の神経が外部の刺激を受けやすくなります。このため外部の刺激によるかゆみも発生しやすくなります。
また、水虫の問題の一つに別の細菌の感染があります。水虫により弱くなった皮膚には別の細菌も感染しやすくなります。細菌が感染すると免疫反応によりヒスタミンが分泌され、結果かゆみが生じます。
患部を掻くと白癬菌が患部周辺や手に広まる可能性があるだけでなく、皮膚を傷つけてしまいます。患部は掻かず、かゆみ止めを配合した水虫薬を使うようにしましょう。
水虫薬については「おすすめ水虫薬の比較」で紹介しています。