水虫に感染しやすい人とは?
水虫になりやすい人、一覧
- 足の裏に汗をかきやすい
- 同じ靴・靴下を何日も使う
- 脂性
- 足のにおいが気になる
- 甘いもの・脂っこいものを好んで食べる
- 治療でステロイド内服をしている人
- 免疫力の低い人
- 足の裏がひび割れている
- 糖尿病の人
上記の項目に一つでも当てはまる人は水虫になりやすいといえます。
以下で各項目について詳しく解説します。
湿度の問題
「足の裏に汗をかきやすい」、「同じ靴・靴下を何日も使う」はともに足の湿度が高くなるためです。足の裏に汗をかきやすい人はサンダルを使用するなどして汗を抑えると共に足を乾燥させましょう。
靴下を繰り返し使う人は少ないと思いますが、靴を連続して使用する人は多いでしょう。靴を乾燥させるには、1日はいたら2日休ませるのが理想です。それが難しい場合でも1日おきに違う靴を履くようにしましょう。
衛生・環境の問題
「脂性」の人は白癬菌の栄養分となる油が足にも多くなるため水虫になりやすくなります。
「足のにおいが気になる」人は足で雑菌が増えている可能性があります。足のにおいは足の皮脂などを養分とする細菌が増殖して発生しています。雑菌が増えやすい環境は白癬菌も増えやすい環境なので、においが気になる方は注意が必要です。
お風呂で足をきれいに洗い清潔に保ちましょう。また脂性で脂っこい食事を好んでいる人は、こういった食事を減らすことで皮脂を抑えられます。
足を洗った後は保湿クリームで足をケアするとなお良いでしょう。
ケアについては生活スタイル、水虫完治後のケアで詳しく解説しています。
免疫力の問題
免疫力が低いと白癬菌への耐性も低くなるので水虫にかかりやすくなります。このため「免疫力の低い人」は水虫になりやすいといえます。
「甘いもの・脂っこいものを好んで食べる」、「ステロイドを内服している人」も免疫力の低下により感染しやすくなっています。
アメリカのロマリンダ歯科大学の研究で、甘いものを多く取ると白血球の働きが鈍くなることが報告されました。また、免疫力を保つのに重要な役割を果たす体内のカルシウムが減少することも分かっています。このことから、血糖値を大きく上げる甘いもの・脂質(脂っこいもの)を多く摂取することは免疫力の低下を招くと考えられています。(取りすぎが問題なのであって、適量を摂取する分には問題ありません)
ステロイドは免疫力を抑える薬なので、内服していると水虫になりやすいです。
甘いもの・脂っこいものを好む人は食生活を改善することで水虫の感染を避けられます。
ステロイドは、アトピーや皮膚のアレルギー疾患のために内服しているものなので、簡単に止めるわけにはいきません。
足を清潔に保つ、乾燥させるなど、その他の生活スタイルに注意しましょう。
皮膚の状況の問題
「足の裏がひび割れている」人は、足の皮膚の健康状態が悪いので、皮膚の感染症にかかりやすくなっています。保湿クリームを使用して、足の皮膚のケアをしましょう。
また、足の水虫で角質増殖型があります。これは足の角質(皮膚)が厚く、硬くなるタイプの水虫ですが、ひび割れている人はすでにこの角質増殖型水虫に感染している可能性もあります。かゆみの無い水虫なので、足の皮膚が硬く厚くなっている人は、水虫を疑いましょう。
「糖尿病の人」は血液の循環が悪く、栄養や酸素が末端までうまくいきわたらないために、様々な皮膚疾患にかかりやすくなっており、水虫も例外ではありません。
また感染すると重症化しやすいので注意が必要です。