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水虫の民間療法とその効果

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効果がある療法もありますが、薬には及びません

まず、民間療法だけに頼るのはやめましょう

民間療法の中には効果が確認されているものもありますが、水虫薬にはかないません。

民間療法で短期間に治ることはありません。水虫薬を使用していたほうが安上がりですし、民間療法では治らないことのほうが多いです。

治療は水虫薬で行いましょう。薬の有効成分比較で解説している、ラノコナゾール、ブテナフィン、テルビナフィン、アモロルフィンを含む水虫薬なら必ず治療できます。

水虫薬での治療を助ける意味でなら民間療法の併用も良いでしょう。

以下に水虫の民間療法とそれらの効果を解説します。

水虫の民間療法と効果

木酢液・竹酢液

木酢液は唯一治療効果が確認されている民間療法といえるでしょう。竹酢液については研究報告はありませんが、成分が同じものならば同様と見ることができます。

しかし、水虫薬の治療効果には及ばず、長時間の接触が必要です。詳しくは水虫に木酢液・竹酢液は効くのか?で解説しています。

有効成分は定かではありませんが、酢酸とそのほかのさまざまな成分の複合的な働きと考えられます。水虫薬での治療の補助には良いのではないでしょうか。

食酢(食用のお酢)

食用のお酢では治療はできません。

お酢に含まれる酢酸には殺菌力がありまし、同じ酢酸を含む木酢液で効果があるので期待してしまいますが、白癬菌に酢をかけた実験では、白癬菌は殺菌されませんでした。

木酢液はやはり酢酸とそれ以外の物質があるゆえに効くのだと考えられます。

また、お酢を足にかけて一晩置いたところ足が真っ赤にはれ上がって皮膚科を受診することになったケースもあり、安全性も低いです。

アロエ

水虫の治療はできません。

火傷(やけど)や皮膚の痛みに対してある程度有効であることが知られており、皮膚の薬として知られていますが、白癬菌の殺菌はできません。

また、観賞用に流通しているアロエには薬効成分はほとんど含まれていません。

加熱殺菌(お湯・火)

危険ですのでやめましょう。

白癬菌は65度程度の熱で死滅しますが、これは火傷を負う温度です。また皮膚表面だけ65度になっても、皮膚の奥にまで進行している白癬菌は殺菌できません。

水虫治療では、患部周囲にまで広がった白癬菌も殺菌しなければならないので、一部分だけ加熱しても無意味です。

確実に加熱殺菌するためには、足全体を65度の温度で、ある程度の時間加熱する必要があります。不可能と考えてよいでしょう。

カビ取り剤

皮膚に有害です。やめましょう。

水虫に消毒薬・殺菌剤は効くのか?でも解説しているとおり、殺菌剤などで白癬菌を殺菌することはできます。

しかし、人体への使用を禁止した殺菌剤は皮膚にダメージを与え、危険なものなので薬として使用してはいけません。

カビ取り剤(カビキラーなど)も同じく、皮膚に使用してはいけない物質で、使用時は手袋の使用を勧められています。

にんにく

若干の殺菌効果があるようですが、やめたほうが良いです。

すりおろしたニンニクを白癬菌に触れさせて観察したところ、若干白癬菌の成長を抑制する効果が認められたようです。

ニンニクに含まれるアリシンは殺菌力があり、これが白癬菌にも働いている可能性があります。

しかし、にんにくを塗ったために足がかぶれ、ひどくはれ上がった症例もあり、アリシンは決して皮膚にやさしい成分ではありません。

水虫薬のほうが肌に優しく、また効果も高いのでにんにくを選択する必要は無いでしょう。

においも強いですし。

10円玉

治療できません。

銅には菌の成長を抑制する働きがありますが、10円玉程度で白癬菌を抑えることはできません。

皮膚内部の白癬菌に銅の効果は及びませんし。

裸足で砂浜を歩く

治療できません。

砂の熱による殺菌を期待する方法ですが、上記のとおり殺菌には火傷するほどの条件が必要なので治療できません。

ただ、裸足で歩くのは足を清潔にするためには良いことですので、治療に取り入れるのは良いかもしれません。

殺菌は水虫薬で

ほかにも生姜を塗る、日光に当てるなど、数え切れないほど民間療法はあります。

しかしどの民間療法でも水虫を完治することは困難です。民間療法は殺菌力が弱いので、完治したと思っても白癬菌が潜んでいる可能性があります。

足を清潔にしてくれる民間療法なら取り入れても良いでしょう。たとえば裸足で歩く、日光に当てるなどは薬を使っていてもできます。

安全な民間療法で足を清潔に保ち、水虫薬でしっかり殺菌する、そんなスタイルもいいかもしれません。

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